発光のメカニズムは、大気中に含まれる原子や分子に、太陽から飛んでくる「太陽風」と呼ばれる荷電粒子(プラズマ)がぶつかることによって起こる。大気を構成している酸素原子や窒素分子は、原子核とその周りをまわる電子によって構成されているが、ここに高エネルギーの荷電粒子が衝突することによってこの電子にエネルギーが与えられ、それまでの軌道より外側になる。つまり大気分子としては不安定な状態(励起)となるが、この際に余剰なエネルギー分だけ光を出す。というものらしい。
なお、オーロラは南極・北極の両極で同時に発生するが、極点付近よりも前述したとおりやや低い緯度でよく見られるようである。南極・昭和基地は南緯69度でオーロラ帯の中心にあり、オーロラ観測には好適地といえる。また、北海道などでもまれに観測される。
肉眼で実際に見たオーロラは「白」である。しかしこれは光量が弱いためのようで、写真などで撮影するとその色がはっきりと分かる。突如現れ音も無くゆっくりとゆらめき、また突如消えてしまう。 [Administrator]