コウテイペンギン (こうていぺんぎん)
【更新時刻】 2007/06/19 11:25:54
【分類】 [生物名]
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【関連語】 アデリーペンギン
【意味】 (→意味追加)
(1)  映画やクレイアニメなどでも有名なコウテイペンギンは、南極地域に生息する世界で最も大きいペンギンで、皇帝ペンギン、エンペラーペンギンともいう。その容姿とたたずまいは「皇帝」らしい威風堂々としたものである。
 昭和基地近辺には生息しないが、年に一度くらい真冬に昭和基地まで歩いてやって来る。真冬の昭和基地は海が開けている場所は数十km北になり、なぜ彼らははるばる長い道のりを歩いてやって来るのかが未だ謎である。
 写真は昭和基地前の「北の浦」と呼んでいる海氷上で撮影されたもの(45次越冬・安彦隊員撮影)。
 体長は100〜130cm、体重は20〜45kgに達する。外見はキングペンギンにも似ているが、キングペンギンよりも大型で生息域も違う。南極大陸を繁殖地とするのは、このコウテイペンギンと最も数の多いアデリーペンギンの2種類である。
 主食はアデリーペンギンと同じくオキアミ、イカなどだが、その際の潜水能力は鳥類の中では一番で、水深500m以上の深さに20分以上潜ることができると言われている。
 分類は、ペンギン目ペンギン科コウテイペンギン属コウテイペンギン。学名は、「Aptenodytes forsteri」。 [Administrator]

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国際地球観測年 (こくさいちきゅうかんそくねん)
【更新時刻】 2009/09/02 16:47:32
【分類】 [行為]
【参照URL】
【関連語】
【意味】 (→意味追加)
(1)  
 英語名IGY(International Geophysical Year)として、昭和32年(1957年)7月1日から昭和33年(1958年)12月31日まで続いた、国際科学研究プロジェクト。
 明治15年(1882年)〜明治16年(1883年)の第一回国際極年、昭和7年(1932年)〜昭和8年(1933年)の第二回国際極年に引き続くものであり、第三回国際極年の新しい名称。全世界における観測を目的とした事業に発展したために改称された。
 この第三回国際極年をこの時期に設定したのは、この時期が太陽活動極大期であり、磁気が地球に与える影響を研究するために設定されたという。
 下記12項目の観測を行い、日本はその全てに協力した。
 地磁気/オーロラ(極光)/大気光(夜光)/電離層/太陽活動/宇宙線/気象学/氷河/海洋学/地震学/重力/経緯度決定 [Winters]
(2)
 国際地球観測年が提唱された昭和26年(1951)年当時、日本は大東亜戦争直後でありまだ復興しきれていない状態であったが、国際的地位の確立のためこれに参加。
 主食の米も満足に行き渡らない状態であり、かつ日本が与えられた地域は人跡未踏の立ち入り不可能の言われた地域であった。昭和12年(1937)にノルウェーが航空撮影により各地の名前こそ命名されていたが、基地設営には大変困難な場所であった。貧しさと困難な地形条件に、世界中が不可能と思っていただろうことが予想される状況の中、日本国民が一致団結し成功へと導いた。そして、昭和31年(1956)11月8日、永田 武隊長以下「第1次日本南極地域観測隊」(南極予備観測隊)が出発。東オングル島に昭和基地を建設し、西堀栄三郎越冬隊長を始めとした11名の#LINK:えっとうたい:越冬隊員による越冬観測を行った。
 当初、国際地球観測年終了と共に昭和基地も撤収予定であったが、50年以上を超える現在も、観測は継続されている。 [Winters]

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国立極地研究所 (こくりつきょくちけんきゅうじょ)
【更新時刻】 2007/06/15 16:59:16
【分類】 [組織名]
【参照URL】 http://www.nipr.ac.jp/japan/index.html
【関連語】 NIPR
【意味】 (→意味追加)
(1)  正式名称は「大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所」。独立行政法人化する前は文部科学省の組織で、単に「国立極地研究所」だった。
 南極/北極地域の研究・観測を行っている組織で、日本南極観測隊の母体。極地研、極研などともいう。
 また、大学院大学であるため、各研究室には学生(大学院生)が在籍している。
 平成21年(2009年)5月1日に、東京都板橋区加賀1丁目から、東京都立川市緑町10-3へ移転。
 新庁舎には南極のドームふじ基地で掘った深さ3,035メートルの氷を保存できるマイナス50度の大型低温室や、世界有数の南極隕石コレクションを保管する隕石保管庫などが設けられているほか、南極地域観測隊が利用する極地観測棟や、隊員が訓練を行うトレーニングフィールドなどの施設もある。また、一般公開の展示スペースもある。 [Administrator]

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コケ坊主 (こけぼうず)
【更新時刻】 2009/09/15 14:47:53
【分類】 [生物名]
【参照URL】 http://www.nipr.ac.jp/~penguin/Terrestrial/regal/mosspillar.htm
【関連語】
【意味】 (→意味追加)
(1)  南極湖沼底に棲む水生のコケ植物が作る円柱状の群落。南極湖沼には藍藻マットが発達しており,しばしばそのマット中にコケ植物が見つかることが知られていたが、湖底での植生が直接観察されることは無く,生育の実体は明らかになっていなかった。
 平成6年(1994)〜平成8年(1996)の第36次隊により湖沼植生のビデオ撮影が行われ、初めて直接観測された。その際、観測者により「コケ坊主」と名づけられたらしい。
 コケ坊主は、大きいものでは直径30cm、高さ60cmほどにもなり、湖底の藻類マットから柱状に立ち上がっている。水深3mから5mに多く、湖から林立する様はなかなかの威容であるという。
 群落が柱状に立ち上がる理由としては、ほとんど水の動揺のない湖沼中で成長するコケ群落が、光を求めて上に成長してゆくためだと考えられる。
  [Winters]

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